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【理解不能】「東京に実家があって都内で働いているのに一人暮らし」の謎を追え!

小ネタ 2018/3/28
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はじめに

ライター顔
こんにちは。編集者をしております、株式会社ツドイの今井雄紀と申します。滋賀県生まれ滋賀県育ち、東京在住10年目の32歳です。

就職の際に上京し、それから二度の転職をしましたがずっと東京で暮らしています。写真は、新卒時の職場、新橋で撮ってもらったものです。
東京風景
東京はいいところです。

ご飯は美味しいし、面白い人はたくさんいるし、好きなバンドのツアースケジュールをみて、地元に来るかな……と気を揉む必要もありません。

もちろん、いいことばかりではありません。最大のネックは生活費。 一人暮らしをすれば、家賃はもちろん、光熱費に水道代、ネットの料金、食費などたくさんのお金が必要となるからです。

「東京は最高だけど、東京に実家があれば超最高だな」

こんなふうに思う地方出身者はたくさんいるのではないでしょうか。

今回、そんな「超最高」な環境を手にしていたにもかかわらず、自らそこを飛び出した4人の若者に、地方出身者として話を聞いてきました。

「東京に実家があって、仕事も東京でしているのに、一人暮らしをしている人たち」
地方出身者からしたら「なんで!?」と言わずにはいられない選択、その裏には、たくさんの「なるほど!」がありました。


1.「高円寺で公私混同」経営者青木さん

青木さん顔
お一人目は、訪日外国人向けメディア「MATCHA」 を運営する株式会社MATCHAの社長・青木優さんです。

今井 というわけなんですが、青木さんはどうして、家を出られたんでしょうか?

青木 5人兄弟の長男だったからですね。

今井 多い!

青木 そうなんです。3LDKの家に押し込まれていたので、子供部屋も2段ベッドが二つあるような状態でした。さすがに狭すぎたので大学を出てすぐ、高円寺と中野の間ぐらいに引っ越しました。6畳一間の保証人がいらない物件に半年住んだあと、すぐ近くの12畳の物件に引っ越して、そこで2年暮らしました。

今井 どうして、高円寺・中野だったんでしょうか?

青木 高円寺は、僕にとって公私混同の街なんです。「公」の方で言うと、当時中野が再開発の途中で、これからどんどん国際都市になっていくと聞いて、その経過をこの目で見たいなと思いました。「私」の方は、単純に古着が好きだったことと、当時好きだったミュージシャン、例えば銀杏BOYZなんかのカルチャーに憧れがあったので、その影響ですね。

今井 家を出て、生活力みたいなものは上がったと思われますか?

青木  それが全くないんですよね(笑)。料理は年に1回ぐらいしかしませんし、飲み物を飲むときも極力洗い物が出ないようにしています。家では仕事もしませんし、眠るか本を読んでいるかという感じですね。

今井 引っ越しがラクそう……! 家を出てから、ご家族との関係は変化しましたか?

青木 特に大きな変化はないのですが、最近、家族のLINEグループができましたね。今日は誰々の誕生日ですとか、兄弟の誰々が成人式を迎えたとか、そういう情報が入ってくるようになりました。

今井 東京に実家があっても、一人暮らしをした方がいいと思いますか?

青木 それぞれ事情があるので一概には言えませんが、自立心が高まるので基本的にはいいと思います。その時々ではやっているライフスタイルにチャレンジしてみるのもいいですね。僕はシェアハウスに住んでおけばよかったなあと思います。あと、なぜその街に住むのかを説明できるといいと思います。 自己紹介になるので。

今井 経営者ならではの意見ですね!


2.「都内→都内だけど、上京気分」編集者篠原さん

篠原さん顔
続いて話を聞かせてくれたのは、編集者として都内の会社に勤務する篠原さん。

今井 篠原さんはどうして実家を出られたんでしょうか?

篠原 実家に夜遅く帰るのが申し訳なかったからですかね。足立区の西新井という場所に実家があるのですが、母親の両親との二世帯住宅になっています。仕事したり飲んだりして遅くなると私が帰る頃にはもう真っ暗。 起こしちゃうのも申し訳ないし、私も気を使うのが嫌だったので、転職のタイミングで一人暮らしをすることに決めました。

今井 その前はどちらにお勤めだったんでしょうか?

篠原 京都の大学を出た後、 京都市内でバイトをしながら、同性の友人とルームシェアをしていました。それはそれで快適だったのですが、彼女が就職で京都を離れることになり、 私も東京に帰ることを決めました。

今井 京都から東京に戻るとき「上京するぞ!」という気持ちはありましたか?

篠原 正直、なかったです(笑)。仕事は決まっていませんでしたが、実家があるので、 衣食住の心配はありませんでした。むしろ仕事が決まって、これまでよりも都心に住むことが決まったときは、「頑張らなきゃ」と思いましたね。

今井 実家との付き合い方は、変化しましたか?

篠原  それが、京都にいた頃より帰らなくなりました。以前は都内で用事があったり、見たい展示があったりするとしょっちゅう帰っていたのですが、今はその必要もなくなったので……。ただ家族とは以前より仲良くなった気がします。自立した大人として扱ってもらえるようになり、ぶつかることが減りました。


3.「グラム32円の鶏胸肉と韓国産の発泡酒で乾杯!」フリー編集者長谷川さん

長谷川さん顔
三人目はフリーランスでライター・編集者として活躍する長谷川さんです。

今井 長谷川さんはどうして実家を出られたんでしょうか?

長谷川 独り立ちしたかったというのが大きいですね。実家は東京でも西の方にある武蔵野市の三鷹という所にあるんですけど、吉祥寺という便利な場所が近くにあったので、大学に入るまでは渋谷や新宿にもほとんど行ったことがありませんでした。

今井  最初の一人暮らしは、どんなタイミングでしたか?

長谷川 大学を出て就職をしたときでした。勤務地が神保町だったので、都営新宿線を使って職場まで一本の西大島という駅に住みました。木造の建物で、 6畳ワンルーム+2畳半のロフトという間取り。家賃は6万円で、外壁が真っ赤だったのを覚えています。

今井 都営新宿線沿いということであれば選択肢はいくらでもあったと思いますが、西大島にされたのはどうしてですか?

長谷川 当時付き合っていた彼女の実家が両国にあって、近くに住みたかったから(笑)。でも、彼女がいなくても実家を出ていました。実家は2LDKでプライベートスペースが確保しづらかった。8つ下の弟に、ひとり部屋を持たせてあげたかったんです。

今井 そこにはどれぐらいお住まいになったんでしょうか

長谷川 四年ぐらいですね。近くに砂町銀座商店街という、都内でも激安で有名な商店街があって、ここが最高でした。グラム32円の鶏胸肉を出す肉屋や、買った分と同じぐらいのおまけをしてくれる八百屋があって、お金もなかったので本当に助かりました。

今井 家を出て良かったと思いますか?

長谷川 すごく良かったと思います。鳥の胸肉をそで切りにして片栗粉をつけてゆでたやつと、韓国産の79円ぐらいの発泡酒を合わせるとむちゃくちゃうまいとか、そういう、「少ないお金でも人生を楽しむコツ」を学びました。これは一人暮らしをしなければ身につかないスキルだったと思います。


4.「『自分の城』はやっぱり最高!」荒木さん

荒木さん顔
最後にお話をお聞きしたのは、新卒1年目として奮闘中の荒木さんです。

今井 荒木さんはどうして、実家を出られたのでしょうか?

荒木 直接のきっかけは近接手当という制度ですね。うちの会社には「近接手当」っていうのがあるんです。会社の最寄り駅から3駅以内に住むと家賃補助が出るようになっていて、その金額も昇給に応じて上がっていくんです。 元々一人暮らしはしてみたかったので、いいタイミングだと思って、3カ月前に実家のある成城学園前を出ました。

今井 一人暮らしを始めてみていかがですか?

荒木 最高ですね(笑)。通勤のストレスもないし、好きな食器やラグ、家具を集めて「自分の城」を作っていくのが楽しいです。制度の関係で、同じ駅に住んでいる同僚も多く、飲み友達には困りません。弊社の社長も近くに住んでいるので、直接いろんな話が聞けて、勉強にもなっています。

今井  ご実家との関係は変化しましたか?

荒木 まだ一人暮らしを始めて3カ月なので何とも言えませんが、あまり変化はありません。 同じように東京に実家のある友人たちからは、「羨ましい」と言われるものの「私もしたい」とは言われないですね。

今井 実家は、ラクですもんね。

荒木 それは本当にそうですね。「洗濯機の設置にはアースが大事」とか「ガスの開通には立ち会いが必要」とか、一人暮らしをしないと知り得なかったことがたくさんありますし、これまでいかに親の世話になっていたかもわかりました。

今井 偉い!


おわりに

最後に変な話をしますが、あなたは小さいとき、林間学校に行ったことがありますか? 林間学校って「非合理的」ですよね。準備は大変だし、トラブルも起きるし、費用はかかるし……。

でも、だからいいんですよね。人生合理的なことだけやっててもつまんないです。あの頃、森に行ったから見えた星空があり、知った火のあたたかさがあり、感じた仲間の尊さがあるはずです。

一人暮らしも、同じだと思います。そして忘れちゃいけないのは、この「非合理的な生活」が出来る期間は、意外と限られているということ。あなたも結婚するかもしれないし、ご両親の介護が必要になるかもしれません。そんなとき、「やっときゃよかったなー」と後悔するぐらいなら、ちょっと無理して、近々家を飛び出してみてもいいんじゃないでしょうか。

大人の林間学校、めんどくさいけどいいもんですよ。

ではでは、またどこかで……!


取材・執筆:今井雄紀
写真(一枚目のみ):飯本貴子
企画・編集:プレスラボ
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