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【人生が変わる瞬間】温水洗浄便座の初体験に立ち合った

小ネタ 2018/4/19
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最近改めて思う。

温水洗浄便座という文明の利器は、どうしてこんなにも素晴らしいのか、と。
便座
温水洗浄便座とは、トイレをした後の人間のおしりを適温のお湯で優しく、時に強く洗浄し、快適かつ清潔にしてくれる、人類史上もっとも「愛」と「やさしさ」に満ちたテクノロジーのひとつである。

※ちなみにここで言う適温とは38度前後を指し、この温度は過去にTOTOさんが0.1度ずつ調整していった結果と言われている。文明はすごい。

日本は温水洗浄便座の普及が圧倒的に進んでおり、他国の追随を許さない「温水洗浄便座帝国」を築き上げている現状がある。まさにクールジャパン。2020年がたのしみだ。
司さん
しかし、この星には、温水洗浄便座という快適神(かいてきしん)の存在を知っていながら、何かと理由を付けてその使用を避けたまま大人になってしまった人たちがいる。

今回の取材対象者である司さん(つかささん・26歳・会社員)も、そのうちのひとりだ。

なぜ、温水洗浄便座を使用しないのか?
どうすれば、温水洗浄便座に目覚めてくれるのか??

温水洗浄便座による快適な暮らしをひとりでも多くの人に体験してもらいたい僕は、司さんに温水洗浄便座をプレゼント(自腹で)することにした。
司さんとカツセさん
――ということで、超絶憐れな暮らしをしている司さんのご自宅に、温水洗浄便座をプレゼントしたいんです。

司さん::あの、うれしいんですけど、でも、そこまで欲しくもないんです。

――カーッ! 出た出た! どうしてこうも消極的なのかね、非・ウォシュレッティーノ民は!

司さん:なんですかその「非・ウォシュレッティーノ民」って。

――いいですか司さん? 人類はふたつの人種に別けることができるんです。このふたつが何を表しているか、わかりますか?

司さん:温水洗浄便座を使用したことがある人と、ない人……?

――ザッツ・ライト! わかってるじゃないですか。そして司さんは、まさに「使ったことがない人」ですよ。ああ、なんてもったいない。人生の4分の3は損してますよ、それ。

司さん:4分の3はさすがに言いすぎでしょ。
司さんとカツセさん
ツイッターで「温水洗浄便座を使用したことがない人」と募集をかけたところ反応してくれた司さんは、きっとウォシュレッティーノの素質がある。僕は司さんを連れて、家電量販店に向かった。


買おう! 温水洗浄便座!!

買い物
――司さん、ここが温水洗浄便座コーナーです。見てください、こーんなにたくさん温水洗浄便座がありますよ。いやー、テンションが上がりますねー!

司さん:本当だ。てか、温水洗浄便座って後付けできるんですか?

――そうなんですよ。知らない人が意外と多いんですけど、温水洗浄便座は「①バス・トイレが別」「②トイレにコンセントが付いている」さえクリアしていれば、9割方後付けできるんです。
温水便座ポイント
司さん:へえー、知らなかった。
買い物
司さん:あ、でも、賃貸だと付けられないんじゃないですか? うちの家、大丈夫ですかね??

――ああ、それもよくある質問ですね。温水洗浄便座は元の便座を保管しておけば引っ越す際に元に戻すこともできるし、温水洗浄便座があると物件価値は上がるので、大家さんが喜ぶケースもあると思います。
温水便座ポイント
司さん:カツセさん、なんでそんなに詳しいんですか?

――司さんもそのうち、こうなりますよ。

司さん:絶対いやです。
買い物
店員さんにオススメ商品を聞きながら、相棒となる便座を慎重に選ぶ。便座によってスキルやポテンシャルは大きく異なるからだ。

――司さん、わかりますか? まずは「貯湯式」と「瞬間式」のどちらにするか考えて、そこから「乾燥機能」や「脱臭機能」、「ノズル自動洗浄機能」、「便座蓋オート開閉機能」、「リモコン有無」といったオプションスキルを検討していくんですよ?
温水便座ポイント
司さん:ごめんなさい、サッパリわからないです。

――何を聞いていたんですか! 「貯湯式」は本体価格が安いんですけど、おしりを洗うためのお湯を適温に保つためにずっと温め続けるので、電気代がかかるんです。一方「瞬間式」は本体価格が高いけれど、おしりを洗うときに一瞬で適温まで温めてくれるので、電気代が安い。温水洗浄便座は、イニシャルコストとランニングコストのバランスで考える必要があるんですよ!

司さん:びっくりするほど鼻息が荒い。
温水便座ポイント
買い物
悩みに悩んだ結果、「4万円以内」という僕のお財布事情を考慮したうえで、機能や値段を検討してPanasonic製のものをチョイス。司さんも満足そうな顔を見せてくれた。
買い物
しかしそこからの値引き交渉はマジでエグいくらい攻めていたので、人は見かけによらないと思った。
買い物
これにて購入完了!

温水洗浄便座の取り付けは自分たちでもできなくはないが、今回は業者さんに頼んで、後日改めて設置後のご自宅にお邪魔することになった。司さんの人生が変わる日は、近い。



ということで……




1週間後。

司さんとカツセさん
僕は司さんがウォシュレッティーノに生まれ変わる瞬間を見に、取り付け工事が完了したばかりのご自宅を訪ねた。
司さん部屋
「コスパが良いから」という理由で、毎日お弁当を作って会社に行く司さん。使い勝手が良い1DKのキッチンは整理されているし、なにより男性一人暮らしとは思えないデカさの冷蔵庫に感激した。
司さん部屋
居間もとにかくシンプルで、観葉植物たちがよく映える、素敵な空間。
司さん部屋
女性ウケの狙い方を間違えたように置かれたシベリアンハスキーのぬいぐるみもかわいい。
司さんとカツセさん
――めちゃくちゃ快適な部屋ですね?

司さん:そうですね、モノは極力減らすようにしていますし、整理整頓はマメなほうだと思います。築30年は経っているんですけど、床と壁がリフォームされたばかりなので、意外とそういう物件はキレイなものなんですよ。

――一人暮らしとしては理想的な物件に思えるなあ……。
カツセさん
――ところで司さんって、なんで温水洗浄便座を使ったことがないんですか?

司さん:ああ、実際は一度使ったことがあるんですよ。

――え、あるの!?

司さん:ええ。でも4歳とか、幼少期の頃で。「これ、なんだろう?」と思ってボタンを押したら、急にお湯が出てきて、そりゃあビックリするじゃないですか。慌てておしりを上げたら、今度はトイレが水浸しになっちゃって……。

――ああー! 昔はセンサーがなかったから、停止ボタンを押さない限りお湯が出っ放しだったんですよね! なるほどねー、それがトラウマだったのかー!

司さん:そうなんですよ。でももう26歳になったので、克服するにはいい機会かなあと思って。

――なんだかいい話ですね。わかりました。今日はトコトン付き合います。

司さん:その無駄な頼もしさは何なんですか?
トイレ
ということで、いよいよ温水洗浄便座とご対面である。
トイレ
ジャーン!!
トイレ
緩やかなカーブを描いた美しすぎる本体の操作盤。
トイレ
抗菌かつサビないステンレス製のノズル。
トイレ
ゲームコントローラーのように手に馴染むリモコン。(賃貸のため壁に固定はしませんでした)
トイレ
圧倒的な清潔感。これぞトイレ2.0。司さんのご自宅が、革命的なアップデートを遂げた瞬間である。
トイレ
ちなみにこちらがビフォーの写真。「だっさい便座カバーともいよいよオサラバですね!」と言ったら露骨にイヤな顔をされた。
トイレ
感慨深そうに便器を見つめる司さんを、やさしく見守る僕。
トイレ
バタン。
トイレ
扉が閉められてから気付く。ウォシュレッティーノ誕生の瞬間を見守るということは、他人の便を見守るということであり、それはちょっとかなり気分がいいものではないということに。
カツセさん
複雑な心境になりながら待つこと5分。
司さん
明らかに “目覚めた”顔をした司さんが、そっと顔を出した。
司さんとカツセさん
――ど、どうでしたか……?

司さん:カツセさん、これはですね……。

――はい……。

司さん:ちょっと恥ずかしいけど、クセになりそうです。
司さんとカツセさん
――やったー! 最初は違和感もあると思うんですけどね、もう2~3回試せば、二度と元の世界には戻れなくなりますよ! 間違いないです。

司さん:いやー、でも、そんなにハマるものですか?

――いや、ガチですよ。一度温水洗浄を経験してしまうと、トイレットペーパーで拭くだけでは衛生面で不安を感じて、ずっとソワソワしちゃうレベルになります。

司さん:さすがにそれは個人差あるでしょ。

――もう司さんも“こっち側“の人間ですからね。優雅で快適、安心安全なおしり生活を送ってもらえれば、自腹で温水洗浄便座を買った僕としても幸いといったものですよ。

司さん:うん、最後まで押しつけがましい気もするけど、でも、本当にQOL(クオリティ・オブ・ライフ)上がって快適な暮らしが始まりそうな予感はします。

――素敵なウォシュレッティーノ・ライフを送ってください。たまにちゃんと使ってるか見に行きますから。

司さん:うん、絶対に来ないでください。


おわりに

司さん
こうして、ひとりの青年に温水洗浄便座を提供し、その人生を大きく変えることができた。

取材を終えて改めて思ったのは、せっかくひとり暮らしをするなら、快適性をトコトン追求するほうが日々の暮らしも楽しくなるのではないかということだ。

司さんも、今の部屋で一人暮らし3件目とのことだが、その部屋ごとに家具を捨てたり買ったりして、最適化を図っているらしい。何かとお金もかかる一人暮らしだが、朝起きるたび、自分の理想の暮らしが広がっているのは、お金には代えがたい魅力だと思う。

そして、その生活の中に温水洗浄便座が必要だと思ったのなら、ぜひこの記事を参考にお店に足を運んでもらいたい。温水洗浄便座親善大使(自称)として、そう願うばかりである。

ありがとうございました。
トイレ
「ウォシュレッティーノ」は筆者が作った造語であり、「温水洗浄便座のヘビーユーザー」以外にとくに深い意味はないことをお伝えさせていただきます。
※ちなみに「ウォシュレット」はTOTOの登録商標です。


取材・執筆:カツセマサヒコ
企画・編集:プレスラボ
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