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【鳥肌注意】ホンモノの探偵に、世にも恐ろしい「SNSの『家バレ』投稿」のリアルを教えてもらった

小ネタ 2018/6/5
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サノさん
SNSは、一人暮らしの味方だと思う。

大学進学とともに田舎から上京した私が独りぼっちにならなかったのは、わざわざ個別にメールを送らなくてもたくさんの人とゆるく繋がっていられたSNSのおかげだ。SNSがなければ知り得なかったいろんな人の色とりどりの表情が、一人暮らしの寂しさをずいぶん埋めてくれた気がする。

しかしその一方で、「SNSをきっかけに『家バレ』してしまう」という恐ろしい噂も時折耳にする。果たしてどこまで本当かはわからないが、SNSを使うとき、心のどこかで「家バレ」を気にしてしまうのもたしかだ。

今回は、そんな「SNSの『家バレ』投稿」の漠然とした不安を解消すべく、住所特定のプロである「探偵」と筆者が暮らす街を練り歩きながら、「SNSに投稿すると『家バレ』に繋がってしまうポイント」を教えてもらった。

プロの力を借りた世にも恐ろしい「家バレ」のリアル、どうか最後まで目を逸らさずにご覧いただきたい。
探偵とサノさん
都内某所、午後1時。
青空の下、今回ご協力いただく総合探偵社AMUSEの榊原さん(写真左)と合流する。

本物の探偵に会うということでガチガチに緊張していた筆者だが、榊原さんは想像を遥かに超えて「普通」だった。失礼を承知でお聞きしたところ、探偵には「『普通』に見せるスキル」が不可欠とのこと。すでに私は榊原さんの術中にあったのである。これは期待大だ。

今日は、僕が暮らす街に潜んでいる『家バレ』ポイントをガシガシ見つけていただきたいと思っています! よろしくお願いします!!

よろしくお願いします!

ちなみに、榊原さんは普段どんな案件を担当されてるんでしょうか?

うちは、浮気調査がメインなんです。最近だと、住宅ローンが終わったタイミングで熟年離婚するために今のうちから証拠を揃えておきたいという奥様の依頼なんかが多いですね

開口一番ドロッドロのやつありがとうございます。今日一日楽しみです

探偵とサノさん

早速ですけど、SNSで『家バレ』って本当にあり得るんですか?

あります。あるどころか、多いです。探偵が住所を特定する際も、SNSの情報を手掛かりにするケースはかなり多いです

へええ……。でもこのご時世、しっかり警戒してる人のほうが多そうな気もするんですけど……

いや、それはむしろ少ないと思いますね。今って誰でもSNSをやってるじゃないですか。なので、『みんなも写真あげてるし大丈夫でしょ』くらいに考えてしまう方が多いんです

探偵とサノさん ▲「『赤信号、みんなで渡れば怖くない』はやっぱり危険なんです」と警鐘を鳴らす榊原さんと、まだSNSによる「家バレ」がいまいちピンと来ていない筆者
この時点ではむしろ、「もし何も見つからなかったら、この企画ヤバくない……?」くらいの焦りも抱きつつ、私は榊原さんと共に歩き出したのだった。

■ありふれた街並みに潜む「家バレ」ポイント

探偵とサノさん

でも冷静に考えて、とくに有名な建物があるわけでもないこんな閑静な住宅街に、『家バレ』ポイントなんてあるんですか?

うーん、例えばですけど、まずこの国道4号線、手がかりですよね

探偵とサノさん

国道4号せ……えっ? どこ!?

探偵
街並み
街並み

ほんとだ、あった!!!! その眼鏡、もしかしてコナン君と同じメーカーのやつですか?

ズーム機能はついてませんね

街並み 看板

あと、この町内掲示板なんか、地名そのものですし

探偵とサノさん

街中の住所表記も、皆さん電柱などの大きいものは警戒されるんですけど、ああいった小さなものは盲点になってることが多いですね

いやあの……どこですか?

街並み
街並み

それやっぱりコナンく……

ついてません

はい

探偵とサノさん

あとこの角では、あそこの歯医者さんもヒントになりますね

よかった。僕にも見えますよ、榊原さん

同名の歯医者さんが他にあったとしても、さっきの情報と照らし合わせて『4号線沿いの●●歯科』を探せばほぼ一つに絞れるので、一気に地区単位まで特定できてしまいます

ま、まだ一角目なのに地区単位まで……

シメに参りましょうか

えっ

例えば

SNS

このように、そこが近所であるとわかる投稿があれば、『4号線の●●歯科』の最寄り駅で待ってればサノさんに会えるだろうということになります。サノさんはプロフィール写真や投稿からお顔がわかりますから、あとは駅から尾行していけば住所特定完了です

なるほど

はい

散策、終わっちゃいましたね

住所がピンポイントでバレなければ大丈夫と勘違いされてる方も多いですが、こちらからすれば、どのあたりが近所なのかわかれば、それで十分なんです。最寄り駅やよく通うスポットがわかってしまえば、あとは尾行するだけですから

探偵とサノさん
ここまで、わずか3分である。

いくら探偵の観察眼が鋭いと言っても、まさか一角目で住所特定までもっていかれるとは想像もしていなかった。もし私が3分で何かしろと言われてもカップラーメンを待ちながら週刊少年ジャンプ巻末の作者コメントを読むくらいのことしか思いつかないが、プロの探偵はその間に一個人の住所を特定してしまうのだ。

榊原さんはその後も次から次へと「家バレ」ポイントを見つけていった。

【例①:近所のお店の電話番号】
看板

実は、電話番号から住所を検索できるネットサービスがあるんです。本人の電話番号がわからなくても、近所のお店の住所がわかればぐっと範囲を絞れます

SNS
【例②:家から見える景色】
街並み

ベランダや家から見える景色を投稿する人も多いですが、これも危険です。ストリートビューを使えば同じ景色を探せてしまうため、おおよその地区が特定されていた場合、自宅特定の決定打になり得ます。

SNS
【例③:保育園や学校の制服】
保育園 イラスト

下手すると学生服や園児の制服なんかも、特定につながる可能性はありますね。学校名や施設名がわかってしまえば、地区を探れますから

SNS

このように、私たちが普段歩いている一見なんてことない街並みは、住所を特定しようとしている人から見たら情報の宝庫なんですね。誰もがSNSで情報発信できるようになったことで、めちゃくちゃ「家バレ」しやすい時代が来たということです

探偵とサノさん
言われてみればどれも「なるほど」と思えるポイントばかりだが、自分で気付けるかと言われれば絶対に無理だと思った。「家バレ」のリスクが日常のあちこちに溶け込んでいると思うと、見慣れた街が急に恐ろしく見えてくる。

そういえば僕、過去に一度、空き巣に枕を盗まれたことがあるんですよね……

ああ、それは『家バレ』、しかも知り合いの可能性が高いですね

えっ……

他に金目のものを何も盗っていないなら、それがサノさんの枕だとわかった上で盗みにかかっているパターンだって十分に考えられますよ……

探偵とサノさん

…………

こうして、不穏すぎる空気を残して探偵・榊原さんによる怒涛の「家バレ」講座が終わった。

現場には恐怖に立ちすくむ筆者だけが取り残されたが、尋常ならざる観察力で次々と「家バレ」ポイントを発見していく榊原さんはまさにプロであり、SNSによる「家バレ」の身近さと危険性を痛感することができた。榊原さん、ありがとうございました!

■SNSを駆使して先輩の自宅を特定してみる

後日、弊社オフィスにて。
サノさん
「家バレ」の恐ろしさを嫌と言うほど思い知った私の胸には、謎の使命感が芽生えていた。

なんとしても、「家バレ」の実態を読者に届けねばならぬ。もう誰一人として枕を盗ませはしない。枕が盗まれていい世界などあるはずがないのだ。というか、枕盗むってほんとなんなのだ。
サノさん
そこで筆者は考えた。

素人である私が実際にSNSを使って誰かの家を特定してみせれば、この記事の信ぴょう性も高まるのではないだろうか、と。
サノさん
所属会社の先輩の自宅を、特定する。すべては「家バレ」の実態を届けるために。

筆者は決意した。「メロスは激怒した」みたいに言ってしまったが、とにかく筆者は決意したのだ。
サノさん スマホ
ということで、榊原さんの指導を思い出しつつ、実際に先輩の自宅を特定してみることにした。「この企画終わったら除籍処分かなあ」などと思いながらも、私の指は画面の上で走り続ける。まったく使命感とは恐ろしいものである。
サノさん スマホ
調べること、1時間。

全く見つからない。むしろ、実際に特定を試みる中でめちゃくちゃ大切な学びを発見した。

「『家バレ』ポイント」が投稿されていても、そこが「近所であること」もしくは「頻繁に出没するスポットであること」がわからない限り、住所の特定は難しいということだ。仮に「住所表記」「店名」などから撮影場所が特定できたとしても、それがたまたま訪れただけの場所なら、何の意味もないからである。

つまり、「ここにいけば会える」とさえ思わせなければ、それだけでぐっと「家バレ」の可能性は下がるのだ。世紀の大発見とも言える収穫に満足し、「ここらでやめとこうか」とTwitterを閉じかけた、そのとき。

ん?

SNS

終電もない深夜2時に下北沢の会社から帰れるってことは、下北沢から徒歩圏内の地区か……

SNS

普段通うスーパーマーケットはオオゼキ……下北付近で探すと……

地図 マップ

下北沢店と池尻店の2店舗だけ。つまり、下北沢か池尻どちらかの周辺に住んでる可能性が高い……

あっ

SNS
SNS

きむらさん、アウトォオオオ!!!!!!

下北だ!! だってまんま書いてあるもん!!! あかん、あかんでええええええ!!!!!!!

どこかで「どうか見つからないでくれ」と願っている自分もいたが、見つかってしまった以上は仕方がない。クビを覚悟で尾行を断行する。すべては、「家バレ」の実態を読者に届けるためである。

■満を持して、尾行開始

尾行
下北沢駅が見える位置で待機する筆者。一瞬たりとも気を抜けない緊張感の中、張り続けること20分。
尾行
ターゲット、確認。
もう後戻りはできない。覚悟を決め、尾行開始だ。
尾行
まさか本当に電柱の影に隠れる日が来るとは夢にも思っていなかった。両親が今の私を見たらまあ号泣すると思うが、耐えるしかない。すべては「家バレ」以下略なのである。
尾行
ちなみに、当日の筆者の服装は、「下北沢によくいる、見るからにダメそうな男子」をイメージした。「尾行はいかに街に溶け込めるかが全てです」という榊原さんの教えを守ったためである。
尾行
尾行を開始すること5分。途中スーパーに寄ったターゲットがとちおとめやオレンジジュースを購入するところまでじっくり楽しみながら、後ろを絶妙な距離でついていく。
尾行
「!!??」
尾行
「……」
尾行
振り返られて一瞬心臓が止まりかけたが、バレるには至らなかった。
尾行
万全を期し、一本道では柱の陰からケータイだけを覗かせ、カメラアプリの画面上で先輩の動向を追っていたからだ。

失敗は許されない。手段を尽くし、街に溶け込むのだ。


そして、尾行開始から15分……。
ドア
着いてしまった。

本当に、先輩の家に着いてしまった。素人の筆者が、アッサリと自宅を特定できてしまったのである。

達成感よりも恐怖心が勝った。SNSによる「家バレ」の恐怖と、女性の自宅前まで尾行してしまった自分自身への恐怖だ。

どうせ記事にしたときに先輩にもバレるので、早めに告白することにする。
SNS
ポンっ
SNS
ポポンっ
SNS
ポポポンっ
SNS
ポポポポンっ
SNS
ポンっ!!!
SNS
……ポ、ポン?
SNS
……ポン
SNS

■おわりに

こうして、プロの力を借りた「家バレ」企画は幕を閉じた。

今後の筆者の行く末は非常に気がかりなところだが、とにもかくにも、「家バレ」がいかに身近で恐ろしいものか、その片鱗を少しでも感じてもらえていたら幸いだ。

「家バレ」を気にしてSNSが不自由になってしまうのは正直とても腹立たしいけれど、やっぱり「家バレ」に無防備すぎるのは危険だと改めて感じたし、誰もがSNSで発信するこの時代、もはや誰でも当事者になり得る話なのだと思った。逆をいえば、SNSは今、私たち一人ひとりがささいな意識をもつことで少しずつ育っている最中なのかもしれない。

この記事が一人でも多くの人に届き、「家バレ」を健全に意識できるきっかけになれば、本当にうれしい。

そして、SNSが今よりもっと安全で、楽しくて、自由な「一人暮らしの味方」になることを願いつつ、この記事を終わりにしたい。


〈取材協力〉
総合探偵社AMUSE
東京・新宿を拠点とし、公安委員会からも正式に認定を受けている総合探偵事務所(探偵業届出番号:東京都公安委員会 第30140251号)。厳しい教育を受けたベテラン調査員が多く在籍。夫婦カウンセラーも在籍し、提携先の弁護士事務所の紹介などトータルサポートを行っている。調査中の現場から詳細な情報が送られてくるリアルタイム報告サービスなども実施している。相談・見積もり、完全無料。
TEL:0120-315-447 HP:http://tantei-amuse.jp/

榊原綱一
総合探偵社AMUSE所属。探偵。探偵業務取扱試験に合格し、現在、探偵歴12年。
幼少時、両親が離婚している経験から、ご依頼者様の気持ちに寄り添う事を信条に日々カウンセリング、調査両方を行う、フットワークの軽さも持ち合わせる。行動調査に絶対の自信を持ち、95%以上の調査成功率を持ち合わせている調査のエキスパート。


取材・執筆:サノトモキ
企画・編集:プレスラボ
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