• twitter
  • facebook
  • instagram

一人暮らしに最適なペットはロバ!1万kmの道を越えてメキシコにロバを買いに行く

小ネタ 2018/9/21
  • twitter
  • line
  • facebook
  • はてブ
ロバという生き物がいる。馬のような生き物だけれど耳がウサギのように大きなやつだ。そのため「うさぎうま」とも呼ばれ、古くから家畜として人間に飼われてきた。といっても、日本ではあまり飼育されていない。

ただ一人暮らしに適したペットは何かな? と考えると「ロバ」一択となる。ロバ以外ありえない。一人暮らしの人はロバを飼うべきなのだ。ということで、ロバを買いにメキシコに行こうと思う。


ペットにはロバ

一人暮らしでも「ペット」を飼いたいと思う。ただその場合はいろいろな問題が発生する。自分だけですべての面倒を見なければならないからだ。餌をあげるのはもちろん、散歩にも行かなければならない。でも、飼いたい。では何を飼えばいいのだろうか。
犬 犬はどうでしょう?
ペットの代表ともいえる「犬」。残念ながら一人暮らしには向かない。たとえば買い物に行った時に2リットルの水を20本買ったとしよう。その時、犬はその水を運んでくれるだろうか。無理だ。大型犬でもさすがに厳しいと思う。一人暮らしだから手を貸して欲しいけれど、犬には無理だ。
猫 猫はどうでしょう?
では「猫」はどうだろう。これも残念ながら一人暮らしのペットには向かない。たとえば買い物に行った時に業務用オーブンを買ったとしよう。その時、猫は持ち帰りを手伝ってくれるだろうか。無理だ。一人暮らしだからそのようなことを手伝ってくれるペットがベストなのだ。そうなるともう選択肢は一択だ。
ロバ そうです、ロバです!!!
他にもハムスターやインコ、爬虫類などの候補が挙がるだろうが、荷物を持ってくれない。一人暮らしをアシストしてくれるペットがいいのだ。そうなるとロバ。馬では大きすぎるし、トナカイだとツノが邪魔だ。一人暮らしにはロバなのだ。
メキシコ ロバを買いに行こうと思います!
一人暮らしにはロバ、それが道理と決まっているのだ。ということでロバを買いに行こうと思ったけれど、日本はロバの飼育数が少ない。では、どこで買えばと思った時にたまたま見たのが、メキシコの本だった。表紙にロバがいる。つまりメキシコはロバ天国なのだ。表紙にいるくらいだし。
空港 ということで、メキシコに行きます!!!

メキシコでロバ探し

メキシコにロバを買いに行くことにした。直行便も飛んでいる。きっとロバを買いに行く人のための直行便だと思う。誰もが一刻も早くロバを買いたいから。メキシコに行ったことはないけれど、自動車くらいにロバが闊歩しているはずだ。
メキシコ メキシコに到着しました!
メキシコ 全然ロバが、
メキシコ 闊歩してないの!
メキシコの首都「メキシコシティ」には全然ロバがいなかった。素晴らしく皆無。新宿みたいだった。私が見たメキシコの本が50年ほど前に出版されたものだったから、いろいろ変わったのかもしれない。さて、どうしよう。
メキシコ 市場に行って、
メキシコ 探したけど、
メキシコ いない!
メキシコシティで動物を売っている市場を聞いて訪れたけど、ロバは売られていなかった。鳥や犬、猫や羊、ヤギは売っていたけど、ロバはいない。ロバ不足でも起きているのだろうか。そこでバスで7時間ほどのグアナフアトという街に移動することにした。
メキシコ バスで、
グアナフアト グアナフアトへ!
グアナフアトは銀山で発展した街だ。なぜ来たのかというと、銀の運び出しにロバを使っていたからだ。本で読んだ。今は銀の話はそこまで聞かないけれど、その子孫のロバが闊歩しているはずだ。そこで交渉してロバを譲ってもらうのだ。
メキシコ いないの、
メキシコ 全然!
街中にも市場にもロバはいなかった。私の愛しのロバはどこにいるのだろう。ここに移動する道中の景色をバスから眺めていたけど、馬はいる、牛もいる、ヤギもいた、羊も寝ていた。でも、ロバはいなかった。メキシコはロバの国じゃなかったのか。メキシコまで来たのに。
メキシコ グアナフアト近くの、
メキシコ レオンという街でも、
メキシコ 聞き込みしたけど、
メキシコ ロバはいなかった!
とにかくいない。変わったことがあるとすれば、私がイメージする「メキシコ」の衣装を購入したくらいだ。布が1000円で帽子が300円くらいだった。嬉々として買って着て街を歩いたら、めちゃくちゃメキシコ人に笑われ写真を撮られた。たしかに誰もこんな格好してない。ロバもいなければ、こんな格好の人もいないのだ。
メキシコ めちゃくちゃ浮いた!

知り合いに頼る

さすがに焦って、いろんな人に連絡した結果、「知り合いの知り合いの知り合いの知り合い」にロバの情報があるという連絡が来て、知り合いの知り合いの知り合いがホテルまで迎えに来てくれることになった。友達の友達は自分の友達ではないけれど、この場合、離れ過ぎていてもうよくわからない。
メキシコ 迎えに来てくれたのは、知り合いの知り合いの知り合いのオスカルさん
メキシコ 関係性をまとめました!
メキシコ オスカルさんの運転でオスカルさんの実家に移動!
メキシコ 私が一番メキシコっぽい格好
アグアスカリエンテスという街の「ラグロリア」という集落に知り合いの知り合いの知り合いのオスカルさんの知り合いがいて、ロバがいるかもしれないということらしい。知り合いの知り合いまでは私と面識があるが、知り合いの知り合いの知り合いのオスカルさんとは初対面で、知り合いの知り合いの知り合いの知り合いはもちろん初対面だ。
ラグロリア ラグロリアに来ました!
ラグロリアにはオスカルさんのお母さんが住んでいて、豚や鳥を飼っている。ただロバはいない。ここの近くに知り合いの知り合いの知り合いの知り合いのファンさんの家がある。彼がロバの情報を持っているのだ。
メキシコ 知り合いの知り合いの知り合いの知り合いのファンさん(女性はオスカルさんの奥さん)
メキシコ 現状をまとめました!
ファンさんはもともと高校の先生で現在は馬や羊を飼っている。ちなみに動物を売ってくれますか? と聞いたところ売ってくれるらしい。値段を聞いたのだけれど、安いのか否かわからない。ただ買えない値段ではない。
メキシコ こんな感じです!
問題はロバがいないことだ。話によるとメキシコでは山間部の農業でロバを使っていたけれど、機械化が進み、さらに工場が増えて農業をしない人も増えた。そのためロバが減っている。さらに近年、中国でロバの需要が増え、この街のロバも売り払われてしまった。いまメキシコはロバ不足なのだ。
メキシコ ファンさんにロバを飼っている人を紹介してもらう
ファンさんがロバを飼っている人のところに連れて行ってくれた。驚きだった。ファンさんとロバの飼い主は初対面らしい。急に訪ねたわけだ。つまり私から見るとこうだ。知り合いの知り合いの知り合いの知り合いの初対面の相手、からロバを買うということ。ロバを買う大変さがわかった。
メキシコ よく辿り着いたな、と思う!
ロバ でも、買いました!!!

ロバを買うことに成功!

ロバを買うことに成功した。日本円で4万5000円ほど。ただ驚くことに5年前まではロバは1,200円ほどで売買され、中国でのロバの需要で売り払われ値段が急上昇。今ではロバを買うにはロバを飼っている知り合いから譲ってもらうしか手がないそうだ。
ロバ かわいいでしょ!
ロバ お母さんロバもいます!
夢にまで見た私のロバだ。かわいい。これを求めてメキシコまで来たのだ。4万5000円は高くない。ただびっくりなんだけど、ロバの我が強すぎて全然動いてくれない。ロバの性格は淡白と聞いていたけれど、淡白すぎるというか、我が道を行く感じなのだ。全然懐かないのだ。
ロバ 全然動かないの!
ロバ 5分後、どっかいった、、、(もともと放し飼い)
日本に連れて帰るためにロバの「隼人(逃げていくのが速いので隼人と命名)」と1時間ほどコミュニケーションを取ったけれど、まぁ動かない。電池の切れたおもちゃみたいに動かない。荷物を運ぶだけあって小さくても力が強く、押しても引いても動かない。ロバはずっと涼しい顔をしている。これ飼えるの? と思ってしまう。
メキシコ そこで話を聞く

ロバは大変らしい

元の飼い主にロバのことを聞く。ロバは他の家畜に比べると広い敷地を必要とはしないらしい。一人暮らしでもいける気がする。ただめちゃくちゃ食べるらしい。1日数十キロのトウモロコシを食べる。「え?」となった。餌代がすごいことになる。
ロバ お前らそんなに食うのか、、、
この飼い主さんは自分でトウモロコシ畑を持っているので、問題ないらしい。私はトウモロコシ畑を持っていない。一人暮らしでロバのためにその量のトウモロコシを育て始めたら、私がロバにとっての働き手だ。
メキシコ 預けました!
メキシコでは袖振り合うも他生の縁のレベルがすごい。一度会っただけなのに、友達だし家族という考え。別れ際に言う「また来てよ、食事を作るから」が社交辞令ではなく、本当に行っていいらしいのだ。たしかに知り合いを辿ってここまで辿り着いて初対面の人から本当にロバを買えるのだから、そういうことなのだろう。
ロバ 隼人はまだ子供だしね、お母さんといたいよね
ということで、隼人を元の飼い主に預けた。ペットホテルみたいなことだ。私のロバはメキシコで暮らす。遠距離恋愛のペット版と考えて欲しい。遠距離ペット。3時間ほど隼人とそのお母さんロバと一緒にいたけど、全然言うことを聞いてくれなかったし、隼人はここにいる方がお互いにとって幸せだと思う。
ロバ バイバイ、隼人!

もう一回ロバ

ファンさんがもう一人ロバを飼っている人を見たというので行くことにした。ファンさんとその飼い主さんも初対面。すごい。バンバン声をかけていくのだ。メキシコ人のコミュニケーション能力の高さに驚く。
メキシコ 飼い主さんと交渉!
ロバ ロバ、くれました!
ロバ、くれた。さっきロバを飼う難しさを学んだのでもちろん返すのだけれど、くれた。会って数分で、ここは君のメキシコの家だ、もう家族なんだから自分のロバだと思っていいよ、って。メキシコ人、優しすぎる。メキシコって危険なイメージがあるけれど、そうではないようだ。
ロバ ダークナイトストロベリーと名づけました!
ロバ こいつもまぁ我が強い!
ロバと触れ合うと我が強いけれど、その可愛さにはうっとりする。嫌な顔をしないのだ。言うことは聞かないけれど、押しても引いても動かないけれど、触っても嫌な顔をしない。満足いくまで触らせてくれる。愛おしく感じるのだ。動いてくれないけど。倦怠期の夫婦みたいな感じ。会って数分で倦怠期だけど、安心感はあった。
メキシコ そして、メキシコに家族も増えました!

俺のロバはメキシコに!

ということで、本気でメキシコにロバを買いに行った。実際に買うことはできた。ただちゃんと調べ、向き合うと飼うことは難しいとわかったので、大事にしてくれる人達の元に預けてきた。きっとロバにとってもそちらが幸せだろう。日本では相変わらず一人暮らしだけど、メキシコで私のロバは幸せに暮らしている。一人暮らしには遠距離ペットがいいのかもしれない、ロバの。
メキシコ パーティーにもお呼ばれしたけどやっぱり浮いていた!



企画・取材・執筆:地主恵亮
編集:プレスラボ
  • twitter
  • line
  • facebook
  • はてブ
follow me
  • twitter
  • facebook
  • instagram

© Mynavi Corporationマイナビ賃貸