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賃貸住宅に備え付けの設備が壊れた! 修理は大家さんと住人どちらの負担?

知識 2018/6/22
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賃貸住宅に備え付けの設備が壊れた! 修理は大家さんと住人どちらの負担? ガスコンロやベッド、棚などが最初から設置されているお部屋があります。これらが、故障したり破損したりしたとき、取り換えや修繕の費用負担は借主と貸主のどちらになるのでしょうか。

Q ガスコンロが壊れてしまった! 取り換えてもらえるの?

A まずは契約書や重要事項説明書をみてみましょう。

もともと備え付けだった設備が古くなって故障した場合は、通常、大家さんの費用負担で修理することになります。けれども、あなたが不注意で設備を壊した場合は、あなたが費用を負担しなければなりません。さらに、前に部屋を借りていた人が置いて行った設備や家具(残置物)が壊れたら、大家さんの費用で設置したものではないため、大家さんは修理をしません。使いたい場合は、大家さんに許可をもらって自分の費用で設置します。

ガスコンロやエアコン、風呂釜、給湯器など、大家さんが設置したものであれば、契約書に「室内の付帯設備」などとして明記されています。契約書に何も書かれていなければ、念のため、契約前の「重要事項説明書」も確認してみましょう。「契約書」や「重要事項説明書」に付帯設備が明記されていれば、一般的には、大家さんに修理してもらいます。大家さんや管理会社にすぐに連絡をしましょう。

一方で、ガスコンロを掃除中に破損してしまった場合は、あなたが費用負担しなければなりません。同様に、洗面台の鏡を不注意で割ったり、棚を倒してキズをつけてしまったりしたときには、あなたが負担します。「お金を払わなければならない…」とショックに陥るかもしれませんが、放置しておくことで、一層修理範囲が広がることもあります。壊れたと思ったらすぐに連絡しましょう。

ところで、室内の電球が切れるなど、小さな修繕ではどうなるのでしょうか。これも契約書や重要事項説明に準じますが、一般的には、こういった軽微なものは借主の負担で取り換えることになります。国土交通省では、契約書のサンプルである「賃貸住宅標準契約書」を公表しています
(以下に一例)。

・国土交通省の「賃貸住宅標準契約書」(改訂版 平成24年2月)
(契約期間中の修繕)
3 乙は、甲の承諾を得ることなく、別表第4に掲げる修繕を自らの負担において行うことができる。
別表第4(第9条第3項関係)
畳表の取替え、裏返し
ヒューズの取替え
障子紙の張替え
給水栓の取替え
ふすま紙の張替え
排水栓の取替え
電球、蛍光灯、LED照明の取替え
その他費用が軽微な修繕

なお、契約内容は、その人ごとに異なります。隣の部屋の人と、負担するものが違うことがあります。まれに、もともと大家さんが設置したエアコンやガスコンロが古くなって壊れた場合でも、あなたが費用負担する契約になっていることがあります。あなたが修理する必要がないのに、著しく不利になっている契約書は、本当にその大家さんから家を借りていいのか、印鑑を押す前にじっくり考えましょう。

入居後に快適な暮らしを送るためにも、契約書はすみずみまで目を通し、印鑑を押す前に国土交通省のサンプルと比較してみるのも大切です。

高田七穂(たかだ なお):不動産・住生活ライター。住まいの選び方や管理、リフォームなどを専門に執筆。モットーは「住む側や消費者の視点」。書籍に『最高のマンションを手に入れる方法』(共著)『マンションは消費税増税前に絶対買うべし!?』(いずれもエクスナレッジ)など。「夕刊フジ」にて『住まいの処方銭』連載中

※この記事は「マイナビ賃貸 住まいと暮らしのコラム」にて2016年4月に掲載されたものです。掲載情報は、その時点での情報となります。
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