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【獣医に聞いたペットの飼い方】ハムスターを家族に迎えるお作法

知識 2018/4/10
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岡野さん顔 たとえペット不可の賃貸物件であっても、大家さんとの交渉次第では飼うことができるハムスター。ちょっぴりさみしい一人暮らしに、大きな癒やしを与えてくれる存在になりますよね。

では、ハムスターを飼育するには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか? ハムスターなど小動物の診療の第一線で活躍されている、LUNAペットクリニック潮見の岡野祐士先生に伺いました。
ハムスター

ハムスターを飼い始めるのには、どんなアイテムが必要ですか?

①ケージ
「前歯の病気を考えるとプラスチック製や、収納ボックスに空気穴を作って飼育する方法がおすすめです。飼い方のコツさえわかれば金網ケージでも問題ないので、ハムスターに精通した獣医に受診して聞くとよいでしょう」

②回し車
「ゴールデンハムスター用の大きなものから、ジャンガリアンハムスターなど小型用のやや小さめのものまであります。飼うハムスターに合わせて用意します」

③床材
「オガクズ製のものから紙製のものまでありますが、衛生的に維持できればどれでもOKです。ただ、アレルギーが心配だからオガクズは使用しないほうがよいといわれていますが、すべてのハムスターがなるわけではないため、アレルギーがわかってから変えれば大丈夫です」

④寝床
「病気になると巣箱から出て来なくなるので、できるだけ屋根がはずせるものや、底がはずせる(またはない)ものがおすすめです。そうすれば優しく連れ出して病院へ連れて行けますよ。また、寝床の素材はティッシュの割いたものや、オガクズ程度でよいです。綿などのものが『お布団』という名で売られていますが、食べて腸閉塞になるケースや、足に絡み付いて壊死するという事故が見られますので、私はおすすめしません」

⑤えさ箱
「何でもかまいませんが、きちんと今日の食事を食べきっていることが確認できるような、大きくない入れ物がよいと思います」

⑥トイレ
「トイレがあると、排尿・排便の異常がすぐにわかるので、当院では利用をおすすめしています。すぐに病気を発見できるとできないとでは、ハムスターの生存確率が段違いに変わってきます。しつければ、ちゃんとトイレで用を足すので、しつけ方を獣医にしっかり教わってください」

⑦お風呂(砂浴びケース)
「砂浴び用のケースと砂が売っているので、好みで使ってください。ただし、ケージ内が極端に狭くなるなら使用しなくてもよいです。トイレの半分を砂浴び場所として使用するハムスターもいるので、なくても大丈夫です」


ケージのサイズの目安はありますか?

「ハムスターの種類にもよりますが、ジャンガリアンハムスターであれば45cm×30cmでも飼育は可能です。ゴールデンハムスターなら60cm×45cmくらいはあった方がよいと思います。2階や3階があると落下して骨折する可能性があるので高さは必要なく、底面積があった方がよいでしょう」


お掃除はどれくらいの頻度ですればよいのでしょうか?

「ケージの掃除は、トイレをつけているならトイレは毎日掃除してください。ただし、ケージは極端に汚さない限りは1~2週間ごとに、清潔に保っているようなら1か月ごとでも大丈夫な場合もあります。逆に毎日掃除をしてしまうと、ハムちゃん自身のにおいが消えて不安な毎日を過ごすことになるので、やりすぎも注意が必要です」


ハムスター

エサはどのようなものを用意すればよいですか?

「主食ですが、基本的にはハムスターフードとお水で充分です。大好きな種子類はカロリーが高いので肥満を誘発し、心臓病や肝臓病のもととなり短命になってしまいます。また、ミックスフードは好きなものしか食べなくなり、病気のもととなるので、おすすめしません。

ハムスターフードはバランスがよいものの、種子類ほど好まれないので、なかなか食べないこともあるでしょう。どれでも根気強く与えてください。食べなくて不安な場合は、獣医に聞きましょう。

その他に、野菜や果物などは嗜好性が高いので、ほどほどに与えましょう。ハムちゃんの顔の大きさを自分の顔の大きさと考えれば、どれだけ巨大なものを食べさせようとしているかわかりますよね? あくまでも主食はハムスターフードです。それを忘れずに!

おやつは、基本的に何かできた時にだけ『ご褒美』として与えてください。そうすれば、皆さんのことが大好きになって、たくさん触れ合えるでしょう。

そして、煮干しは与えないでください。膀胱結石のもととなります。ハムスターは海に住んでいません。カルシウムはハムスターフードにちゃんと配合されているので、それ以上はいりません」


一緒に生活する上で注意すべきことはありますか?

「日頃気をつけることとしては、ハムスターは高温多湿に弱いので、とくに夏場の室温管理はしっかりしてください。寒い温度に強いといっても、一日の温度変化が大きいと体へのダメージが大きくなって病気になってしまうので、できるだけ一日の室温の変化は小さくとどめましょう。あと、お部屋に出す時は、電源のコードなど危険なものを排除してから出してあげましょう。人間の子どもと同じで、何でも口に入れて食べてしまいますよ。

そして、一番大事なこととしては、最後まできちんとお世話をしてください。ジャンガリアンハムスターの寿命は3才くらいです。ちゃんとお世話が出来ていないと、2才たたずに亡くなってしまい、それを寿命と思っている人が多いです。私は4匹のジャンガリアンハムスターを飼ってきましたが、みんな3才は生きています。

長生きするためには、お世話をしておかしい所をすぐに気付いてあげることが大切です。ハムスターは病気を隠す動物です。亡くなる寸前まで食べるしぐさをすることや、回し車を回そうとすることがあります。いつもお世話をしていれば、小さい変化に気付いてあげられるので、すぐに病気から救えると思います。もちろん、病気で天寿を全うできない子もいますが、この短い3年間にとても大きな愛情を注げる動物です。最低限のことを知っていれば、とても可愛くてチャーミングなペットです。皆さんもよいパートナーとして可愛がってください。

そのためには、病気になった時のために、ちゃんとハムスターを診療できる病院をあらかじめ調べておくことも大切です。そういう備えもしてくださいね」

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ハムスターに詳しい獣医さんに相談しながら、しっかりお世話をして、なるべく長く一緒に楽しく過ごしたいものですね。
ハムスター
《取材協力》
岡野祐士さん
LUNAペットクリニック潮見 院長
公式サイト http://luna-pet.com/
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